後悔しない物置の選び方!サイズ・設置場所・素材等を解説

イナバ物置/フォルタ設置例

車のタイヤや園芸用品など荷物の収納に便利な物置ですが、サイズや素材、設置場所を誤ると「サイズが小さかった」「自分で設置して傾いた」など後悔するケースも少なくありません。
この記事では、物置選びで後悔しないためのポイントや大手メーカーのおすすめ物置を、外構専門店の視点で詳しく解説していきます。

物置選びで後悔する3つのポイント

物置を設置してから、「こんなはずじゃなかった」と後悔する方は意外と多くみえます。ここでは、設置後によくある失敗例を3つご紹介します。

サイズ選びを間違えて後悔するケース

ヨド物置エスモ収納例
ヨド物置:エスモ収納例

物置を設置したあとに最も多い後悔が、「収納量が足りなかった」という失敗です。価格やデザイン性だけを基準に物置を選ぶと、タイヤやアウトドア用品など収容したい物が入りきらないことがあります。

特に季節用品や長尺物は、想像以上に場所を取るため注意が必要です。購入前には収納物をリスト化し、実際の寸法を測ってから内寸・開口部の幅を確認するようにしましょう。
将来的な荷物の増減も見越して、やや大きめサイズを選ぶのが後悔しない物置選びのポイントです。

設置場所を誤って後悔するケース

物置の設置場所
設置後に移動が難しい物置の場所選びは慎重に

物置を設置する場所を軽視すると、湿気・排水・隣家トラブルなどで思わぬ後悔を招くことがあります。屋根の傾斜を考慮せず設置すると、雨水が隣家に流れてクレームになる例もあります。
風通しの悪い場所では湿気がこもり、収納物が劣化する恐れもあります。

さらに、給湯器やエアコンの排気口近くでは熱風で変色や劣化が起きやすくなります。
設置前に日当たり・通気性・排水方向を確認し、地面も整地しておくことが大切です。使いやすさと安全性を両立できる設置場所を選ぶようにしましょう。

素材選びを間違えて劣化具合に後悔するケース

劣化した物置
物置の素材は強度や設置環境も含めて要検討

物置を選ぶ上で重要なのが、設置環境に合った素材選びです。
スチール製は耐久性が高く主流ですが、安価な製品の中には海沿いや多湿環境でサビが出やすい商品もあるので注意が必要です。
樹脂製は軽くて設置が簡単な反面、直射日光による変色や変形が起こりやすく、木製は防腐塗装など定期的なメンテナンスが欠かせません。

地域の気候や設置場所を考慮し、耐久性・コスト・デザインのバランスを見極めて素材を選ぶことが、後悔しない物置選びの基本です。

外構のプロが教える物置の選び方8つのポイント

上記の失敗事例を踏まえ、物置を選ぶため際に押さえておくべきポイントがあります。ここでは、外構のプロが実際にチェックする8つのポイントを詳しく解説します。

1. 物置のサイズ

物置の各種サイズ表記例
物置のサイズ表記例

物置のサイズは、幅(間口)×奥行×高さで表記されています。サイズ選びの前には、収納するものをリストアップしておき、実際に収納したい物の寸法を測っておくと、おおよその必要スペースが分かります。
棚を付け替えられるタイプであれば、脚立やスポーツ用品などの縦長アイテムも収納しやすいでしょう。

サイズを確認する際は、外寸だけでなく内寸や開口部の広さもしっかりチェックしておくことが大切です。
また、物置は通常ブロックの上に設置するため、ブロック分の厚み(100~150mm)も考慮しておきましょう。

〈タイヤほか物置収容物のサイズ一覧〉

タイヤほか物置収納物のサイズ一覧

2. 物置メーカー

物置の代表的なメーカーとしては、イナバ、ヨドコウ、タクボの3社が挙げられます。この3社以外にも、ホームセンターなどでオリジナル商品が展開されていますが、強度や耐久性などで比較すると大手メーカーに軍配があがります。
特に、中大型タイプや積雪エリアで設置を検討している場合は、丈夫な大手メーカー製品をおすすめします。

一方、小型物置や価格を重視される場合は、ホームセンターやネット経由で購入し、DIYで設置するのも良いでしょう。
メーカーによって素材などに特徴があるので、設置環境や使用目的も考慮してメーカー選定をするようにしましょう。

  • ヨド物置(ヨドコウ)ガルバリウム鋼板で耐久性に優れ、上吊り式扉+戸車でスムーズな開閉が可能。扉パッキンや前傾斜屋根・側壁排水溝で雨やホコリの侵入を抑える小型~大型を展開。
  • イナバ物置(稲葉製作所)堅牢性と耐久性が強み。全面開口で出し入れしやすい小型~中型や、屋根傾斜を変更できるモデルなど多彩なラインナップを用意。ガレージ・大型倉庫まで幅広く対応。
  • タクボ物置(田窪工業所):柱+パネルの剛性構造で頑丈。連動吊り戸で軽く静かな開閉、柱はサビに強いZAM仕様モデルや積雪100cm対応の多雪型も。比較的リーズナブルな製品構成

3. 扉タイプ

物置の扉のタイプも様々です。例えば、2枚 or 3枚扉タイプ・引き分け戸タイプ・全面開口タイプなどがあります。設置場所や作業スペースを考慮して、適切な扉のタイプを選ぶようにしましょう。

2枚 or 3枚扉タイプの特徴

2枚 or 3枚扉タイプは最も標準的な扉で、左右どちらからも開けられる構造になっています。
扉が開く範囲が小さいので、面積が限られたスペースでも設置可能です。コンパクトな物置に多く採用されています。

引き分け戸タイプの特徴

引き分け戸は、中型サイズの物置に多く見られるタイプです。
扉を両側に開けられるので、開口部が広く入りして整理することも可能です。
頻繁に荷物を出し入れする方におすすめです。

観音開きタイプの特徴

扉を全開できる物置で、荷物の整理がしやすいのが特徴です。
ただし、観音開きタイプの場合、手前に扉を開けるスペースを確保する必要があります。
設置場所に余裕がある場合に選ぶと良いでしょう。

4. 色&デザイン

物置は住宅や外構のテイストに合わせて選ぶと、統一感が出て美しい外構空間を保てます。

最近では、「木目調」「ブラックモダン系」「ナチュラルカラー」などデザインも多様です。
家全体の印象に調和するように選ぶことで、外構のアクセントとして機能させることもできます。

5. 素材

物置の素材は、設置環境や目的に合わせて選定するのが基本です。中でも、海沿いや積雪エリアの場合、耐久性に関わるので特に注意が必要になります。主な素材の良い点と欠点を把握しておきましょう。

  • スチール(鋼材)製:耐久性が高く、多くの物置で採用されています。キズからサビが発生しやすいので注意が必要ですが、よりサビに強いガルバリウム鋼板仕様のタイプもあります。
  • 樹脂製:軽量でメンテナンス面で楽なのが魅力です。高温・極寒地域では変形の恐れがあります。
  • 木製:デザイン性に優れており、ナチュラルな雰囲気を演出できます。ただし、防腐塗装などの定期的なメンテナンスが不可欠です。

6. 設置場所

駐車場に置いた物置設置施工例
物置を設置する際は設置場所も重要に

物置の設置場所を決める際は、「使いやすく保管できる場所」を意識することが大切です。
例えば、風通しが悪い場所は湿気が溜まることが多く、給湯器やエアコンの排気口付近は、物置の劣化を招く要因にもなります。
また、雨水が物置屋根から隣家に流れ込むような場所や、強風が吹き抜ける場所も避けましょう。

さらに、収納する物と出し入れシーンを想定し、動線上に設置することも重要です。
設置前には地面(土・コンクリ等)を整え、基礎ブロック上に設置することが、長く安心して使える物置設置のポイントです。

7. 基礎工事の必要性

物置設置アンカー工事施工例
大型物置設置の場合はアンカー工事は必須工事に

中型・大型サイズの物置を設置する場合は、強風や地震対策としてアンカー固定工事をしておきましょう。土台部分をしっかり整備しておかないと、傾き・転倒などの危険性が高まります。

小型物置の場合は、ブロックの上に設置するのみの場合もありますが、それ以上のサイズでは対策工事を検討しましょう。
また、強風エリアに設置する場合は、転倒防止ワイヤーなどの対策を講じるとより効果的です。

8. 隣家への配慮

隣地境界物置設置例
隣地側に物置を設置する際は隣家への影響も考慮

設置前は、隣地境界線・排水・通風・日影なども必ず確認するようにしましょう。
幅×奥行き×高さをメジャーで実際に測り、隣家に影響を与えないか、逆に隣家からの排熱設備で物置劣化を招かないかなどをシミュレーションすることも大切です。

後々のトラブルを防ぐためにも、隣家境界側に設置する場合は、境界から10cm程度離して設置することをおすすめします。

物置メーカー大手3社のおすすめ物置ご紹介

国内の物置メーカー大手3社(イナバ物置・ヨド物置・タクボ物置)が展開する人気モデルを厳選してご紹介します。耐久性・デザイン性・使いやすさに優れたおすすめ物置を、各製品比較しながら検討してみてください。

引用元:ヨド物置エスモ
引用元:ヨド物置/エスモ

開口部が業界トップクラスに広く、ガルバリウム鋼板仕様でサビに強く、3枚扉・棚板調整機能付きで使いやすさも充実。

引用元:ヨド物置エルモ
引用元:ヨド物置/エルモ

下レールを無くした上吊り扉構造で砂・ゴミ詰まりを軽減し、汚れんコーティングや大開口でスムーズな収納を実現。

引用元:ヨド物置BEAMS DESIGN
引用元:ヨド物置/BEAMS DESIGN

ファッションブランド「BEAMS」とのコラボによるデザインモデル。外観にこだわる住宅にマッチしたスタイリッシュ系物置です。

引用元:イナバ物置タイヤストッカー
引用元:イナバ物置/タイヤストッカー

車2〜3台分、タイヤ12本まで収納可能。タイヤバー・転がり防止フック付きで、専用収納庫として特化。

引用元:イナバ物置ナイソーシスター
引用元:イナバ物置/ナイソーシスター

高い断熱性能を備えた二重構造の高品質物置。結露を防ぎ、湿気や寒暖差から守る安心設計が特長です。

引用元:イナバ物置シンプリー
引用元:イナバ物置/シンプリー

シンプルなフォルムと操作性を追求した人気シリーズ。サイズ展開が豊富で住宅外観に溶け込みやすい設計。

引用元:イナバ物置フォルタ
引用元:イナバ物置/フォルタ

指定建築材料を使用し、風・雪・地震に強い構造を実現。設置場所が厳しい環境でも安心保管を確保。

引用元:イナバ物置フォルタウィズ
引用元:イナバ物置/フォルタウィズ

物置本体+開放スペースを一体化。駐輪スペースなどを併設できる自由レイアウト対応モデル。

引用元:タクボ物置BELOS
引用元:タクボ物置/BELOS

「物置は家具である」をコンセプトに、高級感と機能性を両立。ZAM鋼板仕様・床耐荷重強化などハイスペック。

引用元:タクボ物置グランプレステージ
引用元:タクボ物置/グランプレステージ

洗練されたデザインと機能を兼ね備えた中大型物置シリーズ。住宅外観との調和や庫内の使いやすさにも配慮。

引用元:タクボ物置 LEISURE(リジュー)
引用元:タクボ物置/LEISURE(リジュー)

三角屋根デザインのガーデニング物置で、見せる収納として庭空間を演出。アイボリーブラックなどカラー展開も豊富。

引用元:タクボ物置 PEINTE(ペインタ)
引用元:タクボ物置/PEINTE(ペインタ)

UVインクジェット塗装を採用し、外観デザインにこだわる方に向けたおしゃれ物置。素材・色から空間演出。

物置の正しい使い方と買い替え時の対応ガイド

物置を長く快適に使うためには、正しい使い方が欠かせません。保管に適さない物を避け、劣化を防ぐ工夫をすることで寿命を延ばせます。
また、老朽化した物置は適切に処分・買い替えを行うことが大切です。

物置に保管すべきでないアイテム

物置には保管に適さないものもあります。以下のアイテムは物置で保管しないようにしましょう。

  • 食品・飲料・ペットフード:物置内が高温多湿になると劣化したり腐ったりする恐れがあります。非常食などを保存するのも避けましょう。
  • 電子機器・電池類:結露によって故障する可能性があります。電化製品や電池を保管するのはなるべくやめましょう。
  • 化学薬品・発火性のある物:揮発性のガスで金属が腐食する危険性があります。専用の保管場所を確保するのがおすすめです。
  • 衣類・布製品:庫内は湿気がこもりやすいため、カビや虫食いの被害に合う可能性があります。

古い物置の処分方法と費用の目安

物置を買い替える際には、古い物置を処分する必要があります。主な処分方法は、自治体回収・不用品回収業者への依頼等があります。

  • 自治体回収:自分で解体して粗大ゴミとして出す方法です。小型の物置は工具で解体することができます。通常のゴミとして処分することはできませんので、粗大ゴミとして自治体の回収を行ってもらいましょう。
  • 不用品回収業者への依頼:リサイクル業者や不用品回収業者に依頼して処分する方法です。1万円〜3万円程で解体をして引き取ってもらうことができます。解体費用は物置のサイズや素材によって異なります。

物置選び・設置で後悔しないためのチェックリスト

物置を設置してから「もっと大きくすればよかった」「場所を間違えた」と後悔する方は少なくありません。
ここでは、設置後に後悔しないために、物置設置前後における確認すべきチェックリストをご紹介します。
物置を設置する前に、念のためすべての項目を確認しておきましょう

〈物置選び・設置前のチェックリスト〉

物置選び・設置で後悔しないためのチェックリスト

まとめ | 物置選びはサイズ・設置場所・素材も要チェック

今回は、物置の選び方についてご紹介しました。後悔の多くは「サイズ・設置場所・素材選び」を安易に決めてしまうことが原因です。
購入前に収納物・動線・周囲環境をしっかり確認し、設置後の使い勝手まで想定することが重要です。

どのような物置を選ぶべきか迷った場合は、小型タイプであればホームセンター、中大型サイズであれば外構業者に相談してみましょう。設置環境を総合的に判断してもらえるので、よりご自宅に合うものが選べるはずです。
ガーテリアでも、各種メーカーの物置設置工事を行っていますので、物置の設置でお悩みの際は、どうぞお気軽にお問い合わせください。


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