庭リフォーム・外構リフォーム費用と施工事例

お庭&外構リフォームとは、住宅の外部にあたるエクステリアやお庭などを改修することです。エクステリアアイテムでいえば宅配ボックス付きの門扉やフェンス、カーポート、玄関アプローチなどが対象になります。
また、庭工事でいえば、お庭のコンクリート化や駐車場への仕様変更、ペットの遊び場としての人工芝施工などが挙げられます。既存の外構をリフォームすることで、家まわりの機能性やデザイン性を向上させるだけでなく、防犯や防災にも役立つ工事となります。
主なお庭・外構リフォーム例
お庭や外構のリフォームでよくご依頼いただく、代表的な工事内容をご紹介します。外構の経年劣化や腐食、周辺環境の変化などによってご相談いただくケースが多い印象です。
- お庭の砂利敷き・コンクリート工事
- 人工芝設置工事
- 駐車場拡張工事
- 門扉・門柱の交換
- 目隠しフェンス・目隠し塀の工事
- ウッドデッキ・タイルテラスの設置工事
- 手すりやスロープ設置工事
- バルコニーやベランダの修繕工事
- カーポート修繕工事
- カーポートの増設工事
- サイクルポート設置工事
- サンルーム設置工事
- ブロック塀解体工事
- 外構全体リフォーム ほか
リフォーム工事別の費用感と施工事例
砂利敷き工事
お庭工事でよく行われる砂利敷工事。工事費負担も少なく、防犯や雑草対策にもなるため、現在でも多く依頼のある工事です。土の状態のお庭を、整地・転圧・防草シートを敷いた後、40~50mmの厚さで砂利敷きを行うのが一般的です。工事費用の目安は、石材・面積にもよりますが、1平米あたり3,000~9,000円程度が一般的です。


人工芝敷き工事
一年を通して緑豊かな風景が楽しめることから人気の人工芝。お子様がいるご家庭やペットを飼われている方におすすめのリフォーム工事です。DIYでも行うことができますが、事前の土壌整備や芝の品質で、その後の状態に大きな差が出ることも多いので注意が必要です。施工手順は、砂利敷同様、土の状態から整地・転圧・防草シートを敷いた後、人工芝を仮止め・本止めで施工するのが一般的です。工事費用の目安として、庭の状態や材料により変動しますが、1平米あたり5,000~12,000円程度となっています。


ウッドデッキ&タイルテラス設置工事
BBQや洗濯スペースなど利便性が高く、ライフスタイルに合った活用方法が楽しめるウッドデッキ&タイルテラス。最近は、耐久性がありメンテナンスが容易なタイプが人気を集めています。いずれも床材の種類や屋根・手すりなどを設けることで費用に差がありますが、15万~70万円ぐらいの予算でご依頼いただくことが多い工事です。


駐車場拡張工事
駐車場拡張工事は、既存の駐車場の境界線を広げて、コンクリートを打設するという工事が一般的です。駐車場を拡張するメリットとしては、車の出し入れがしやすくなることや、複数台の駐車、自転車の駐輪スペース確保などが挙げられます。駐車場の拡張工事の費用は、コンクリートの厚みや拡張する面積によって変わりますが、一般的には1平米あたり8,000円~14,000円程度となります。


門柱のリフォーム
門柱は、外構の見た目を華やかにするだけでなく、ポストやインターホンなどの機能を1箇所にまとめることもできます。門柱の種類には、独立型や連結型、機能門柱などがあり、最近では、大型の宅配BOXが付随したタイプも展開されています。門柱のリフォーム費用は、種類やサイズ、素材やデザイン、既存の門柱の撤去有無などによって変わりますが、一般的には10万円~35万円程度の工事となります。


門扉のリフォーム
門扉のリフォームは、住まいの防犯性や意匠性を高めることができるリフォームです。門扉の種類には開き戸や引き戸、折りたたみ戸などがあり、素材にはアルミやスチール、木製などがあります。門扉のリフォーム費用は、門扉のグレードや素材、既存の門扉や基礎の状態、間口の広さなどによって変わりますが、一般的には10万円~50万円程度の費用感です。


門塀のリフォーム
門塀のリフォームは、家の美観や防犯を向上させるリフォームです。門塀には、ブロック塀の左官仕上げ、化粧ブロック塀、レンガ塀、タイル張りの塀、コンクリート打ち放し塀などの種類があります。ご相談で多いのがタイル貼りリフォームで、タイルの色や柄でオリジナリティが出せ、高級感ある演出も可能です。門塀のリフォーム費用は、門塀の素材や下地処理、工事の規模などによって変わりますが、一般的には10万円~80万円程度と差が出る工事となります。


フェンスのリフォーム
フェンスのリフォームは、道路や隣接地からの視線を遮る目的や、フェンスや塀の劣化の修繕・防犯強化を目的とするリフォーム工事です。種類としては、アルミ、樹脂、スチール、木材などがあります。フェンスのリフォーム費用は、フェンスの種類や素材、高さ、敷地面積によって大きく差が出ますが、20万~80万円程度に納まる工事が多いです。


スロープ化工事
玄関アプローチ等のスロープ化工事は、玄関や庭の段差を解消するために設置する外構工事の一種です。スロープの種類には、コンクリートタイプ、カラフルなタイルやレンガ、石畳、手すり付きのタイプなどを使ったものがあり、車椅子やベビーカーの出入りがしやすくなるというメリットがあります。スロープのリフォーム費用は、スロープの種類や工法、長さや幅、現況などによって変わりますが、一般的には10万円~50万円程度です。


サンルーム・テラス囲い設置工事
サンルーム工事は、天井などがガラス張りやポリカーボネートで囲まれた、屋外にいるような感覚で日光や風を感じて過ごすことができるガーデンスペースの増設工事です。一般的には、南向きの窓が多い家に適しています。雨の日も洗濯物が干せたり、読書やペットの安らぎスペースに利用したりと、活用の幅が多く、季節を問わずお問い合わせが多いガーデンアイテムです。工事費用は30万円~250万円と、取り付け場所や広さなどにより大きく変動する工事となります。


クローズ外構からオープン外構化
オープン外構化とは、敷地の周りに門扉や塀、フェンスなどの囲いを設けない外構スタイルのことです。オープン外構のメリットは、開放感があって明るく、道行く人とのコミュニケーションがとりやすくなることです。プライバシー面で不安がある場合は、一部分に高さのあるスリットタイプの目隠しフェンスを設置したり、植栽で目隠し効果を高めることがおすすめです。オープン外構化の費用感としては、解体作業や工事規模によりますが、50万円~150万円程度の予算規模となります。


お庭・外構リフォーム依頼時のポイント
家まわりの外構リフォーム工事を行う際は、どのような点に気を付ければいいのでしょうか。外構業者に依頼する前に確認しておきたい基本的なポイントをご紹介します。
リフォームしたい理由を整理する
外構リフォームを考えるきっかけがいくつかあるかと思います。「駐車場が狭くて使いづらい」「雑草が生えるのを防ぎたい」「外部からの視線を遮りたい」など、理由を一覧にして挙げてみると、複合的な要因から費用がかさみそうな案件でも、意外に簡単な工事で解決するケースもあります。費用圧縮&短工期で済ますためにも、まずは、依頼目的をはっきりとさせることが重要です。


優先順位を設ける
リフォーム工事をする際、アレもコレもと追加工事を依頼し、予算オーバーされるケースを目にします。前述した工事目的を元に、工事の優先順位を決めておきましょう。本当にやっておきたい工事は何か、予算に余裕があれば行いたい工事は何かを、優先順位を付けてまとめておくとムダな出費を防ぐことができます。
設置するアイテムの製品グレードを落としたり、同時に工事を行うことで、優先順位の低い工事も併せてできる場合もあるので、施工業者に優先事項を伝えた上で工事を依頼するようにしましょう。


家の外まわり全体も意識する
お庭や外構リフォームで一部分だけ新しい装いとなると、周りの外構部分との統一感が無くなってしまう場合があります。だからといって、すべてをリフォームしようとすると工事費も膨れ上がってしまいます。
コスパ重視でリフォーム工事を行いたい場合は、最優先工事の施工と共に、経年劣化で外構に付着した汚れやカビの除去作業を依頼するのがオススメです。駐車場コンクリートや塀などの汚れを落とすだけで、外構の印象度が思っている以上にアップします。費用的にも負担が少ない作業なので、ぜひ一緒に依頼しておきましょう。


お庭や外構リフォームは、各外構の経年変化も様々で、新築外構以上に工事期間や費用に差が出ます。追加したい機能や変更したい内容を予め優先順位を付けて整理しておくと、業者に相談する際にも、各仕様や費用感が把握しやすく、見積項目の見落としも無くなります。
リフォームをお考えの際は、すべてを業者まかせにせず、記事を参考に施工内容や工事費用をしっかり確認した上で依頼するように心がけましょう。