災害に強い外構とは?台風・積雪・豪雨ほか防災対策&施工例

地震や台風、大雨などの自然災害が頻発する中、住まいの外構にも防災意識が求められるようになってきました。
「災害に強い外構設計」を目指し、耐震や防水を意識することは、家族や住環境を守るうえで大切な一歩です。
この記事では、災害リスクを軽減するポイントや台風・積雪対応カーポートなど、実際の施工例も交えてご紹介します。
なぜ今「災害に強い外構」が注目されているのか
地球温暖化の影響などにより、ゲリラ豪雨や大型台風の発生件数が年々増加傾向です。さらに、南海トラフ地震など大規模地震への備えも叫ばれる中、住まいの防災対策は最重要課題となっています。
住宅の安全性と聞くと、耐震性や断熱性といった建物本体の性能が注目されがちですが、実は外構部分の強度や構造が、被害の拡大を左右するケースも少なくありません。
例えば、老朽化したブロック塀の倒壊や、劣化したエクステリア設備の不備による被害拡大などは、日常のちょっとした保守管理の差が災害時に大きなリスクとなる典型例です。だからこそ、外構にも防災の視点を取り入れることが重要になります。
災害に弱い外構の特徴とは?




まずは、どのような外構が災害に弱いのかを知ることが大切です。以下のような外構環境の場合は、防災対策を検討してみましょう。
- 高さのあるブロック塀(老朽化や構造不足による倒壊リスク)
- 水はけの悪い庭や駐車場(ゲリラ豪雨による浸水リスクが高まる)
- 経年劣化したカーポート・フェンス(強風による飛散・破損のおそれ)
- 雨樋や屋外排水溝の詰まり(普段のメンテナンス不足が浸水被害を招く)
- 設置不備による物置の転倒(不安定な場所への設置や設置不良に転倒リスク)
いずれも過去の地震や台風、大雨の際に被害をもたらした要因として取り上げられてきたものです。このようなリスクを未然に防ぐには、外構全体の安全性を定期的にチェックすることが欠かせません。
災害に強い外構にするための5つの防災対策ポイント
外構を災害に強くするためには、いくつかの具体的な項目があります。ここでは、安全性を高めるために押さえておきたい5つの防災対策ポイントをご紹介します。
1. ブロック塀は「軽量フェンス」に交換する

過去の大型地震では、ブロック塀の倒壊による人的被害が多数発生しています。特に、老朽化したブロック塀は、内部鉄筋が腐食しやすく、見た目に問題がなくても倒壊する恐れがあります。
軽量で耐久性に優れたアルミフェンスへの交換は、圧迫感を減らしながら安心感を得られる方法の一つです。採光や風通しの点でもメリットがあります。
ブロック塀の外構リフォームには、自治体によって解体・撤去の補助金制度が用意されている場合があるので、リフォームを検討されている方はお住まいの市区町村の補助金制度を確認してみましょう。
2. 浸水対策には「透水性舗装+排水計画」がカギ

近年のゲリラ豪雨により、庭や駐車場の水はけの悪さが浸水被害につながるケースが増えています。そこで重要なのが、地面に雨水を逃がす透水性舗装や排水計画です。
例えば、インターロッキングや透水性アスファルトなどは、表面にたまる水を地中に浸透させる構造になっており、排水能力の向上に効果的です。
さらに、敷地全体の勾配やグレーチング(排水溝の格子蓋)・側溝の整備などを含めた、排水経路の見直しも重要です。施工前には、現地の地形や土壌の性質を確認し、適切な排水計画を立てるようにしましょう。
3. 台風や大雪に備えた「耐風圧・耐積雪カーポート」の導入

4. 門柱・宅配ボックス・物置等の「固定・転倒防止」も重要

強風時や地震発生時に、外構設備が飛ばされたり倒壊したりする事故も少なくありません。
例えば、機能門柱や宅配ボックス、照明器具や物置なども、しっかりとした施工がされていないと被害を招く恐れがあります。
設置の際は、コンクリート基礎や専用の固定金具で確実に固定されているかを確認しましょう。
特に中・大型タイプの物置を設置する場合は、境界フェンスや建物自体に損傷を及ぼす危険があります。施工業者に強度や設置位置を事前に相談しておくと安心です。
5. 防災+防犯の観点から「植栽・目隠し」を見直す

倒れやすい樹木や密集しすぎた植栽は、災害時の避難経路を妨げる原因にもなり得ます。
例えば、大きく育ちすぎた木が倒れて車や建物を傷つけてしまうこともあります。
外構計画では、風通しの良い配置や適切な間隔を保った植栽設計が重要です。併せて、防犯対策としても役立つ目隠しフェンス との組み合わせを検討すると、災害時だけでなく普段の暮らしの安心感にもつながります。
視線を遮りつつ、適度に外部からの気配を感じ取れるような、安全面とプライバシー性の両立を図った目隠し対策がおすすめです。
防災を意識した災害に強い外構工事施工例
防災意識を取り入れたガーテリアの外構の実例をいくつかご紹介します。いずれも立地条件や生活スタイルに合わせて設計されており、安全性と快適性を両立しています。
【事例1】耐風圧・耐積雪仕様のカーポート&人工芝工事施工例

車2台分のスペースに耐風圧・耐積雪仕様のカーポートを設置し、お庭にはメンテナンス性に優れた人工芝を採用。
水はけを考慮した下地処理や勾配の調整を行った安心設計仕様です。
参照:新築外構 人工芝・カーポート工事施工例
【事例2】外部からの水の侵入を防ぐ浸水対策工事施工例

大雨豪雨災害の浸水リスクを軽減するため、塀と軒の防水工事を実施。
さらに、玄関前に防水ドアを設置することで建物内への水の侵入を防げるようにしました。
参照:軒工事&ブロック塀防水対策工事
【事例3】災害時に備えるストックヤード工事施工例

屋外に利便性の高いストックヤードを導入。
ストックヤードは、災害時にも安心して使える屋外収納スペースとして機能し、防災グッズの備蓄場所としても活用できます。
参照:ストックヤード・カーポート設置工事
【事例4】外部からの水の侵入を防ぐ浸水対策工事施工例

強風エリアに対応した高耐風型のテラススペースを設置。
洗濯物干しスペースとしても活用でき、日常使いと台風対策を兼ね備えた実用的な施工例です。
参照:台風対応!テラススペース設置工事
台風・積雪エリア対応!人気カーポートご紹介
各エクステリアメーカーから販売されている耐風・耐雪カーポートをご紹介します。台風・積雪エリアに対応した製品ばかりですので、設置を検討している方は一度チェックしてみてください。

風と雪に強さを極めた折板カーポート。耐風圧46m/s相当、耐積雪最大200cm相当の業界最高水準を誇り、重厚なデザインで台風や豪雪にも安心して備えられます。

幅広いニーズに応える業界トップクラスの折半カーポート。耐風圧46m/s相当、耐積雪300cmまで対応可能で、豪雪や暴風に万全の備えをしたい方におすすめです。

耐風・耐雪性能に優れたスマート設計の折板カーポートです。耐風圧は46m/s相当、耐積雪は50~200cmから選べ、地域の気候に合わせた仕様で対応可能です。

シャープなデザインと高耐久を両立した折半カーポートです。耐風圧46m/s相当、耐積雪50cm仕様で、都市部から積雪地域まで幅広いエリアに対応しています。
災害に強い外構とは?まとめ
自然災害による被害を最小限に抑えるためには、建物本体だけでなく外構部分の防災対策も欠かせません。
外構・エクステリアは、雨風や地震の影響を直接受けやすい部分であり、対策の有無が住まい全体の安全性に大きく関わってきます。
例えば、古いブロック塀の倒壊や、カーポート等の破損、排水不良による浸水被害といった事例は、いずれも過去の災害時に被害を拡大させる要因となってきました。こうしたリスクを防ぐためには、普段の暮らしの延長線上に「防災の視点」を取り入れることが重要です。
ガーテリアでも、ブロック塀の解体・リフォームなどの防災対策工事や、被害に遭われた際の火災保険などの対応も行っています。外構リフォームや新築外構の外構計画でお困りの際は、どうぞお気軽にお問い合わせください。