火災保険！外構も対象になることも

2023 8/07

2023年8月7日

自宅の外構・エクステリアアイテムが、自然災害による被害を受けた際、火災保険が意外なところで役立つことをご存知でしょうか。
台風や地震などの天災により、カーポートやフェンス、ウッドデッキなどのエクステリアが損傷を受けてしまった場合、任意で加入している火災保険が適用される場合があります。今回は、外構被害に遭った際に適用になるかもしれない火災保険についてご紹介したいと思います。

火災保険について

火災保険の名前から、「火災」による被害にしか適用されないと思われがちですが、実際にはその対象範囲は広範囲にわたります。
「建物」に対して保険をかけている場合は、「風災」と呼ばれる台風や竜巻をはじめ、雪や雹などによる損害、「水災」として洪水や大雨の被害も含まれます。さらに、家財の盗難や外部からの損害、汚損なども保障されています。
外構関連でいえば、フェンスやブロック塀、車庫やカーポート、門柱やポスト、さらには物置小屋など、住宅やマンションの庭など同敷地内に付帯する構造物や設備も対象に含まれます。

これらの要素については、ほとんどの火災保険で、パンフレットなどに「門や塀、物置、車庫、基礎なども補償対象」という記載があります。
そのため、台風などでカーポートやフェンスが壊れたり、雪の重みでテラス屋根が損傷を受けた場合は、保険の補償対象となる可能性が高いため、保険会社に問い合わせてみましょう。
ただし、火災保険は任意の加入であり、保険会社やプランによってカバー範囲が異なります。自身が加入している火災保険の証書を確認して、具体的な内容を理解しておくことが大切です。

火災保険はその名前とは異なり、天災による損害や外部からの影響にも適用される可能性があります。自分の保険の内容を確認し、エクステリアの修繕に役立てる知識を持つことが重要です。

火災保険で実質0円に？

火災保険が適用されるケースでは、通常は「再調達価額」と呼ばれる金額が支払われることが多いです。
これは、被害を受けた建物や家財を新たに建築または購入する際に必要な金額を指します。実質的には自己負担なしでエクステリアを元通りに復旧することが可能になります。

ただし、過去には「時価額」で支払われるのが一般的でした。これは、経年劣化による価値の減少を考慮し、被害前の状態の価値から経年劣化分を差し引いた金額です。したがって、古い保険プランに加入している場合、保険金を受け取っても修繕費用の一部は自己負担となる可能性があります。
修繕の際に不安なく計画を進めるためにも、保険金の額が再調達価額で支払われるか、時価額で支払われるか、自身の保険プランの内容を確認し、エクステリアの修繕における負担額を事前に理解しておきましょう。

火災保険メリット・デメリット

火災保険メリット

火災保険のメリットの1つは、補償対象を自分のニーズに合わせてカスタマイズできることです。
例えば、自身の住まいや生活環境に合わせて「風災補償」や「水災補償」を追加することで、エクステリアの被害だけでなく、様々なリスクに対処することが可能です。必要な保障を選び、自分の生活に合わせたカスタマイズができることで、より安心感を得ることができるでしょう。

火災保険デメリット

火災保険をカスタマイズする際は、慎重に考えることも必要です。
例えば、風災補償を不要と考えて対象から外す場合、台風災害によってカーポートに損害が発生した際、補償を受けられなくなる可能性あります。今までは、風災や雹災、雪災を対象外にすることは難しかったのですが、最近の火災保険ではそれができる仕様になってきています。

火災保険の見直し

火災保険の条件や内容を長期間見直さないと、思わぬトラブルや生じるリスクが高まります。
例えば、20万円のフランチャイズ免責が風災補償に設定されていることがあります。これは、損害額が20万円未満の場合には補償が適用されないことを意味します。その場合、損害額が20万円を超えないと、保険金を受け取ることができなくなる可能性があります。

火災保険の補償条件

外構アイテムのカーポートやフェンス等を火災保険で修理するには、一般的な火災保険の場合、以下の条件を満たす必要があります。

①自然災害による被害

上記でも述べましたが、台風や大雪などによって生じた、エクステリアなどの損害を補償してくれます。
建物本体だけでなく、「カーポート・門扉・ガレージ・物置など」の建物の付属する設備として認められるものが火災保険の対象となっています。
例えば、「風災」は、台風だけでなく、竜巻や突風などによる被害も申請することができます。風で物が飛んできたり何かがあたり破損したなどの場合も、風が原因ということで申請可能となります。

申請には、被害の状況が分かる写真が必要になりますので、「全体を撮影した写真」「損傷箇所が確認できる写真」を必ず撮影しておきましょう。
また、自然災害ではなく、経年劣化による破損は、補償の対象外となりますので注意が必要です。

②修理費用の額

一部の火災保険では、修理に必要なリフォーム工事費用が、20万円を超えていることが条件の場合があります。20万円未満の修理費用の場合、火災保険の補償が適用されないことがあるので、依頼前に保険会社に確認しておきましょう。

③申請の期限

被害が発生してから、修理費用の補償を申請する期限があります。一般的には災害発生から3年以内に申請を行う必要があります。期限を過ぎると補償を受けることは難しくなります。

保険条件は一般的なものであり、保険会社により具体的な保険プランや契約内容によって異なることがありますので、詳しくは保険会社へ問い合わせしてください。保険を選ぶ際には、自身のニーズや予算に合ったプランを選び、契約内容をよく確認・理解することが大切です。

火災保険の注意点

エクステリアアイテムに対する火災保険の補償範囲は広いものの、下記のような場合は、補償対象とならないため気を付けましょう。

経年劣化による損傷。
工事不良・初期不良状態で放置していたもの。
地震による損傷。

また、火災保険の契約後に外構工事を行った場合、保険を利用した修繕相談には注意が必要です。
火災保険の補償金額や保険金は、契約時点での内容に基づいて設定されます。そのため、契約後に新たに設置した玄関ドアやフェンス、ポスト、車庫などが、補償の対象外になる可能性があります。
もし契約後に大規模な外構工事を行った場合、保険金請求の手続きが少し複雑になることもあるので留意が必要です。

外構のエクステリアアイテムは、風災被害や物損事故被害を受けやすく保険の役割はとても重要になってきます。
台風や自動車事故などで被害を受けた外構設備については、修繕可能か保険活用を検討するようにしましょう。

ガーテリアでは、火災保険や自動車保険を利用した各種外構修理工事の相談も承っております。カーポート・フェンス・ブロック塀等、災害・当て逃げ事故等による損傷でお困りの方は、お気軽にガーテリア各店までご相談ください。