人工芝にカビは発生する?
ベランダや庭に人工芝を敷いた際に気になるのが、カビの発生です。実は、人工芝でも特定の条件が揃うとカビが発生することがあります。しかし、その原因を知り、適切な対策を取ればカビのリスクを減らすことができます。
今回は、人工芝にカビが発生する理由や種類、対策方法、さらにカビが発生した場合の対処法についてご紹介させていただきます。
人工芝の種類
人工芝には主に「ロールタイプ」と「ジョイントタイプ」の2種類があります。
ロールタイプ
特徴
絨毯のようなロール状で、広い範囲を一度に敷くのに適しています。
利点
サイズが大きく、一体で敷けるため、つなぎ目が少なく見た目がスッキリします。
デメリット
一部が傷むと、全体を張り替えなければならないことがあり、作業が手間になることがあります。
ジョイントタイプ
特徴
正方形のパネルで、簡単にカスタマイズ可能です。サイズは基本的に30cm四方ですが、商品によって異なります。
利点
自分の必要な場所に合わせて敷けるため、部分的に人工芝を導入できます。
デメリット
広い面積に使用する場合、多くのパネルを購入する必要があり、費用がかさむことがあります。
人工芝のカビを防ぐための対策
人工芝にはカビが発生することもありますが、適切な対策を講じれば防ぐことが可能です。ここでは、人工芝を敷く前と敷いた後のメンテナンスについて詳しく解説します。
①敷く場所のチェック
・土の確認:水はけが良い土を選びましょう。粘土質や凹凸のある土は水が溜まりやすいので避けるべきです。雨後やホースで水を撒いて確認すると良いでしょう。
・日当たりの確認:日光が十分に当たる場所に人工芝を敷くことで、湿気が溜まりにくくなります。
・風通しの確認:風通しが良い場所にすることで、湿気がこもりにくくなります。
②人工芝の選び方
・水はけの良い人工芝:裏面に穴が多いものを選ぶと、水はけが良くなります。穴の数や間隔を確認しましょう。
・抗菌・防カビ加工:抗菌や防カビ加工が施された人工芝を選ぶと、カビのリスクを減らせます。特にお子さんやペットがいる家庭におすすめです。
・ナイロン不使用: ナイロンは吸水性が高く、カビが発生しやすいため、ポリエチレンやポリプロピレン製のものを選ぶと安心です。
・ジョイントタイプ:水はけが良く、部分的な交換が可能なジョイントタイプはカビ防止に有効です。
③下地の工夫
・傾斜の設置:下地に傾斜を作ることで水はけを良くし、カビの発生を防ぐことができます。庭の状況によっては業者に相談すると良いでしょう。
④こまめなお手入れ
・掃除:定期的に人工芝を掃除し、汚れを流すことでカビの発生を防げます。天気の良い日に水で流すと効果的です。
・物を置かない:人工芝の上に物を置くと、水はけが悪くなる上、芝が劣化する原因になります。物を置きっぱなしにしないようにしましょう。
発生してしまった人工芝のカビは取れる?
人工芝にカビが発生した場合、以下の方法で対処できます。広範囲にわたるカビが発生した場合は、交換を検討する方が手間が少ないですが、範囲が狭い場合は自宅でのカビ取りも可能です。
①中性洗剤を使用する
・方法:布に中性洗剤を染み込ませて拭き、よく水で洗い流して乾燥させます。
・適応:発生から時間が経っていないカビに効果的です。
②消毒用エタノールを使用する
・方法:白いカビには消毒用エタノールを使用し、カビを拭き取ります。中性洗剤で落とした後の除菌にも使えます。
・適応:子供やペットがいる家庭でも安心して使用できます。
③塩素系漂白剤を使用する
・方法:黒カビには希釈した塩素系漂白剤を布で拭き取る方法が有効です。広範囲の場合はスプレータイプを使用するのが便利です。使用後はしっかり水で洗い流してください。
・注意:使用時は肌に付着しないよう注意が必要です。
④業者に依頼する
・方法:カビ取りや人工芝の清掃を専門に行っている業者に依頼する方法です。ゴミの除去や芝の手入れもしてもらえます。
・注意:面積や業者によって費用が異なるため、複数社から見積もりを取ると安心です。
人工芝を敷いたからといって必ずカビが発生するわけではありません。適切な選び方や対策を行うことで、カビのリスクを大幅に減らすことができます。また、定期的な掃除やお手入れを行うことで、カビの早期発見と予防が可能です。人工芝のカビ対策には、しっかりとした下準備とメンテナンスが大切です。清潔で長持ちする人工芝を維持しましょう。