お金がかからない外構をつくろう!
外構を含めた家づくりはとても多額の費用がかかります。建物だけでなく外構にこだわりたいが予算オーバーしてしまう・・・といった方も多いのではないでしょうか。
今回は、少しでもお金がかからない外構にするためのコツをご紹介させていただきます。
意外と高い外構工事の相場
新築外構の相場は、一般的に建物の建設費用の5~10%ほどが目安と言われています。
費用感としては100万~250万円程度が一般的ですが、広い土地であったり、デザイン性の高い外構の場合、300万円以上かかることもあります。
外構費用は、お庭の面積やどのような施工をするのかによって費用が大きく異なってきます。そのため概算でもいいので、まずは見積りを取ることからはじめてみましょう。
外構工事費用を抑える方法
ここでは、外構工事費用を抑える方法をいくつかご紹介します。目先の安さだけにとらわれずに、長い目で判断して費用圧縮できる方法を探っていきます。
①シンプルな外構デザイン
外構費用を節約したい場合は、シンプルなデザインにすることをおすすめします。こだわりのあるデザインにすることで、費用がグっと上がってしまいます。
例えば、道路に面した駐車場部分を門や塀を無くしたオープン外構にしたり、門まわりは表札&ポストが一体になった機能門柱にするなど工夫することが大切です。シンプルなデザインにすることで、材料費や工事費を抑えられます。
最初は、費用を抑えた外構にし、金銭的に余裕が出てきたら少しずつリフォームしていくのもおすすめです。
②自分でできるところはDIY
外構プランの中に、DIYで対応できるスペースを取り入れることで、その分の外構費用を抑えることができます。
主な項目としては、立水栓の取付や植栽・ポスト・物置・花壇・芝敷き・砂利敷きなどがあります。
最初の施工がしっかりできていないと、後々修繕などでムダな出費につながってしまうこともあるので、技術が高い施工は専門業者へ依頼することをおすすめします。
また、DIYをすることにより費用は抑えられますが、時間と労力はかかるので、長い時間をかけてじっくり取り組む意識を持ちましょう。
③メンテナンスや耐久性を考える
最初に初期費用を抑えられても、耐久性が低いエクステリア商品や工事を選べば、その後の修繕や災害時の事故にもつながります。そのため、最初に耐久性の高い素材や工法を選び、長期的な維持費を抑える視点を持つことも重要です。
駐車場工事でいえば「砂利敷き」→「コンクリート工事」、フェンス工事でいえば「据え置き型」→「基礎工事型」で施工するようにしましょう。
④様々な素材を使いすぎない
外構にかかってくる費用は、材料費だけでなく人件費なども含まれています。タイル・木材・コンクリートなど様々な素材を使用することによって、携わる専門の職人が増え、その分余計な人件費がかかってしまうことがあります。
外構業者の中には多能工の職人もいますが、職人単価が高くなるケースもあるので、プラン内容と費用感を照らし合わせながら判断するようにしましょう。
⑤必要最低限の場所だけを工事する
外構にできるだけ費用をかけたくない場合は、生活に関わる最低限必要な場所だけに工事を行うことをおすすめします。
例えば、玄関アプローチ、隣家との境界部分、駐車場、門柱など、外構工事を行わないと日常生活を送る上で不便に感じる部分を最重要工事として着目し、外構プランを練っていきましょう。
⑥外構工事を専門業者へ依頼する
新築外構をハウスメーカーへ依頼をする方も多いかと思います。
しかし、ハウスメーカーは住宅の建築を専門としているため、外構工事を依頼するとハウスメーカーが提携する下請けの外構業者へ外注することになります。そのため、中間マージンが発生し、その分外構費用も割高になってしまいます。
例えば、ハウスメーカーが提示した外構費用が200万円の時、外構専門業者に依頼した場合、約30~50万円程度の費用削減が可能です。数千万円かかる住宅の建設費用に比べたらたいした金額ではありませんが、普段の生活費で考えると数十万円の削減はとても大きい金額かと思います。
外構費用を少しでも抑えたい場合は、こうした日常の費用感を併せ持つことも重要です。
⑦外構工事の見積もりを比較する
外構費用をを少しでも安くするためには、複数の外構専門業者に相談することもポイントです。
1社だけの場合、比較検討の基準がわからず、各工事内容に対しての費用感も掴めない可能性があります。
それを防ぐためにも、費用面や工事内容、プラン内容を比較検討して、気になる点を外構業者に確認しながら精査するようにしましょう。
検討する際、費用面だけで判断するのは危険です。残念ながら質の低い職人に施工させたり、資金繰りが苦しい業者も存在します。
過度に費用が安くないか、プラン内容や打ち合わせ時の対応など、複合的な視野で検討することをおすすめします。
以上、今回は、お金がかからない外構のポイントをご紹介しました。
外構工事の相談では、事前の想定よりも見積費用が高くなるケースがほとんどです。早い段階から理想の外構を依頼した際の費用感を把握しておくことで、外構プランの再考や必要な工事の取捨選択も可能となります。
外構工事の費用相場や新築外構工事で失敗しない方法等も参考にしながら、ぜひ最適な外構空間づくりにお役立てください。